【公演中止】
劇団☆新感線40周年興行『神州無頼街』
《いのうえ歌舞伎》

2020年10月開幕！

旗揚げ40周年のメモリアルを豪華絢爛に祝うのは
幕末を舞台に、歌と踊りと立ち回りで彩る伝奇時代劇

"39サンキュー興行"が終われば、お次はいよいよ記念すべき旗揚げ40周年、メモリアルイヤーに突入です！　もうここからは毎年、周年を祝いながら一作一作をより大切にしつつも、ガンガンと引き続き突き進むつもりの劇団☆新感線！！　2020年の夏秋公演は、座付き作家・中島かずきの新作伝奇時代劇『神州無頼街（しんしゅうぶらいがい）』を上演します。主宰・いのうえひでのりがエンターテインメントど真ん中で演出する、歌あり踊りあり立ち回りありで冒険活劇度をさらに増幅させてお贈りする、王道"いのうえ歌舞伎"最新作となります。

舞台は江戸時代末期、つまり幕末。まだ若いにも関わらず、人間の身体の仕組みだけでなく薬や毒などの知識にも精通している"町医者"と、他人の揉め事に口出しすることで日銭を稼ぐ"口出し屋"。なぜか不思議にウマが合う二人の男が、なりゆきで共に乗り込むことになるのが謎に満ちた侠客が仕切る"無頼（ぶらい）の宿（しゅく）"。富士の裾野に広がる、喧騒と猥雑と絢爛と頽廃の空気が漂うこの街には、彼ら二人とそれぞれに因縁浅からぬ人物が暮らしているのだった......。

若い男性同士のバディが怪しさ満点の巨悪に立ち向かっていく流れといい、二人の職業（医者と口出し屋）といい、劇団☆新感線のこれまでの作品とは一味違う魅力に満ちたストーリーとなっている本作。"幕末"であり"侠客"という、これまで中島がいのうえ歌舞伎では取り上げなかった題材に挑戦します。但し、そこはいのうえ歌舞伎、通常の"幕末もの"でも"侠客もの"でもない煌びやかで妖しい摩訶不思議な世界をお見せすることになるでしょう。

爽やかで陽気な好青年でありつつも平気でトラブルに全速力で突っ込んでいく大胆さを持ち、時には無茶もしてしまう二人は、ある意味トラブルメーカーでありトラブルバスターでもある存在。事件が起こらぬはずがありません！　お互いを深く信頼し、協力し合い、友情を育み、その宿命に涙する。謎と怪異とアクション活劇、新しい王道のいのうえ歌舞伎をお楽しみください。

『髑髏城の七人』Season月〈上弦の月〉〈下弦の月〉のダブルチームでそれぞれ主演を務めた福士蒼汰と宮野真守が今度はバディとして共に舞台に立つ！

博識の若き町医者、秋津永流＜あきつながる＞を演じるのは、主演の福士蒼汰。そもそもテレビドラマ初主演作品の『仮面ライダーフォーゼ』で中島かずき脚本と出会い、記念すべき初舞台が2017年の劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月〈上弦の月〉でした。ここで再び新感線と組むことで、さらに大きく成長した姿を見せてくれるはずです。

そして陽のオーラ満開の口出し屋、草臥＜そうが＞を演じるのはトリを務める宮野真守。福士と同様『髑髏城の七人』Season月〈下弦の月〉が劇団☆新感線初参加だった宮野ですが、今回は中島が彼のキャラクターに合わせて"当て書き"をしているので、そのチャーミングさが何倍にも膨らませて表現されるはず、その点も大きな注目ポイントだと言えます。

さらに共演に、これが新感線４回目の出演となり、シリアスもコメディも自在な堂々たる"準劇団員"松雪泰子、その強烈な存在感と個性を活かしたクセの強い役を演じたら右に並ぶものはいない、劇団☆新感線初参加となる髙嶋政宏、日本を代表する大侠客・清水次郎長＜しみずのじろちょう＞に扮するのは、橋本じゅん。そして粟根まことのほか、当然のことながらお馴染みの劇団員たちも勢揃いし物語世界をしっかりと支えます。

加えて福士や宮野と同じく『髑髏城の七人』Season月に出演していた木村了、松雪と同じく『髑髏城の七人』Season鳥に出演していた清水葉月と、IHIステージアラウンド東京での公演で培ったチームワークを強みに、カンパニーの底力を今回も大いに発揮します。

このように、華やかな俳優の魅力はもちろんのこと、スペクタクル満載の演出に、凝りに凝った舞台装置や衣裳、美しくダイナミックな照明に迫力満点で小気味のいい音響、そしてやはりスカッと決まる名台詞にカタルシスたっぷりのストーリー展開。長年の積み重ねから生まれる最高のスタッフワークも含めて、今まさに脂の乗り切っている劇団☆新感線による渾身の最新舞台となります。どうぞ、ご期待ください。

Story

川のほとりでのんびりと釣りをしている若き町医者の秋津永流＜あきつながる＞（福士蒼汰）のもとにやってきたのは、他人の揉め事に口出しをして銭にする"口出し屋"の草臥＜そうが＞（宮野真守）。ちょうど釣り竿に何かがかかったので、引き上げてみるとそれは竹筒を握った人間の右腕だった。竹筒の中には、血文字で"だかつ"と書かれた布切れが一枚。 布切れの言葉の謎を求めて永流と草臥は、富士の裾野の無頼（ぶらい）の宿（しゅく）に辿り着く。そこは喧騒と猥雑と絢爛と頽廃に満ちた街だった......